カラー印刷に関して

ここではオフセット印刷での色の使い方について説明しています。ちょっと専門的で難しい部分もありますが、印刷に関してちょっと役に立つ情報もありますので、一考の価値があるかも…?

色の表現方法
色の表現方式としては、代表的なものにCMYKとRGBがあり、印刷物はCMYKで色を表現しています。CMYKとは、シアン(◆こんな色)・マゼンタ(◆こんな色)・イエロー(◆こんな色)・黒 (ブラック)の4色で表現する方式のことで、「減色混合」とも呼ばれています。この方式ではCMYを「インクの3原色」と呼び、この3色をさまざまな割合でかけ合わせることで様々な色をつくり出すことができます。またCMYをそれぞれ100%でかけ合わせると理論上は黒になるのですが、実際の印刷ではCMYのかけ合わせだけではきれいな黒を出せないので、CMYにKを足したCMYKで印刷するのが一般的になっています。
RGBとはの3色で、「光の3原色」と呼ばれ、すべての色をかけ合わせると白になる「加色混合方式」で、テレビやパソコンのモニター等の色の表現方法に使われています。

それぞれの特徴
色数 利点 欠点

1色

何と言っても一番安い!訂正も後日の修正流用の際も手軽で安価 豪華さに欠け安っぽいイメージを与える場合もあるが、安売りチラシ等ではそれがかえって効果的な場合もある

2色

1色と比べ、値段の割りに格段に見栄えが豪華になる。色の選び方によっては写真がカラーっぽく見える場合もある 色の選び方が難しく、完成イメージが想像しにくい。黒を使用しない場合は迫力に欠け、黒使用の場合はカラーっぽく見せるのが難しい

原色の
3色

フルカラーより安いのに、パッと見はほぼフルカラーと同じ。特に写真やイラスト多用の印刷物にお薦め! 黒を使用しないため、フルカラーと比べ若干シャープさに欠ける。また小さな黒文字が多用出来ないため説明文の多い印刷には不向き。また訂正や後日の修正流用はほとんど無理

原色以外
の3色

一風変わった表現が可能で、奇抜なデザイン、斬新なデザインでアピール度を高めることが出来る。インクも特殊なものを使用したり、とにかく普通と違うものを求めることが出来る。 完成イメージを想像するのが非常に難しくなり、色校正で確認することも出来ますが、費用が数万円かかる。デザイン料も高くなりがちで、蛍光インクや金、銀など特殊インクを使用すれば、もはや予算は度外視したコダワリの逸品用?

フルカラー

美しさ、色表現、豪華さ、アピール度、説得力、どれをとっても最強。 最も高価。微妙な色再現が要求される難易度の高いものは、色校正にも費用がかかる。訂正や後日の修正流用はほとんど無理
注意点

DTPでカラードキュメントを作る場合には、当然、スキャニングした写真やイラストを含めて全てCMYKのデータにしておかなげればなりません。

特色(スポットカラー=インク自体を混ぜ合わせて作った、原色以外の色のこと)の使用はフルカラー以外で可能です。料金は原色使用の場合と変わりません(一部例外があります)。

色紙使用の場合は、高くなります。(一部、安価な色紙もありますのでご相談下さい)

色校正について
大きく分けて2通りあります。
本来は、一度実際と同じ印刷をしてチェックするのですが、この方法費用がかかります(2万円以上)。これを本機校正と言い、厳密なチェックが出来ます。
もう一つは簡易校正で、これはデータから直接出力出来るため、比べものにならないほど安価で、現在はこちらが主流です。実際の印刷機や紙を使うのではありませんから、若干色表現や雰囲気が変わりますが、さほど問題ではありません。特色を使う2色、3色印刷の場合は、別の色に置き換えて出力されるため、完成イメージとは全く違うもになってしまい、この場合は色分けのチェックをするだけとなります。色校正を行う場合は本機校正となります。

フルカラ・3色・2色・単色印刷の比較
フルカラー4色

もちろんフルカラーが一番ですが、予算を安く挙げたい時など、必ずしもフルカラーだけにこだわる必要もないのではないでしょうか。
フルカラーは4色ですが、右の画像は3色、中段の3つは半分の2色印刷、下段は1色のみの印刷の見本です。
よーく見て、比べてみて下さい。

また、値段について、色数が倍になれば値段も倍になるわけではありません。印刷枚数によりますが、詳しくはお問合せ下さい。

(画像は疑似的に作ったものです)

CMY3色
4色フルカラーの場合 CMY3色使用 
C+M2色 金赤+黒2色 金赤+群青2色
CとMの2色使用  金赤と黒の2色使用  金赤と群青の2色使用 
金赤1色 群青1色 黒1色

金赤1色使用 

群青1色使用 

黒1色使用 ◆


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