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再結成RATIUGで活発に活動をしたこの年。40位まで拡大し、総合順位では長らく蓄積されたポイントにより大きな変動が起こった。初期に賑わしていた顔ぶれはすっかり駆逐されてしまった感がある。 Black Sabbathは2年連続首位のようなものである。オドロオドロしい曲調ではなく、ジャムの要素を取り入れやすい部分や、シンプルなリフ、ブルージーな部分、個人で発展可能な曲の隙間が多いこと、それでいてヘヴィなところを気に入ったのだ。3年ぶりの来日を果たしたPaul McCartneyやその影響で上昇したBeatlesを差し押さえてのトップは凄い。 Ozzy Osbourneは、完全にSabbathとは別ととらえているが、以前はJake E.Leeによるところが大きかったが、この頃はZakk Wyldeのギター・プレイの影響がほとんどである。シンプルな音使いながら現代的なカッコ良さを備えていることは、複雑さばかり追って来た者には新鮮だ。Sabbathを好むのと同じ理由がここにはある。 13位のAC/DCも似た理由で急激に好きになった。こちらは現代的という感じではないが、ズ太い音だけで迫力満点だ。初期のKISSにも同じことが言える。 このように、この頃からシンプルでいながらキラッと光るようなセンスを感じさせるバンドや曲を好むようになっていく。テクニック至上主義や複雑さを追い求めるようなことはなく、センスと芯の強さを持ちミュージシャンシップの高い者が作り出した本物の音楽に興味の対象は移ったということだ。 それから19位のCoverdale Pageは、リアルタイムでLed Zeppelinを体験していない者にとって非常に興味深いものだった。Zep解散後長らくZeppelin風を避けていたJimmy Pageが、久しぶりにその手法を取り入れ全盛期に近いプレイをした。このライブに行かなかったのは一生の不覚であった。 |